中国では何百万人もの個人投資家が株式市場に資金を注ぎ込んでいる。その背景には、中国政府が新型コロナウイルス危機を乗り切ったとの認識と、利下げや政府支出、規制緩和を受けて新たなブームが到来するとの確信がある。借入資金にも支えられているこうした投資熱は、中国の株式市場が他の市場と比べ、世界的混乱をうまくしのいでいる理由の1つになっている。中国本土の市場は他の金融市場と比べ、小口投資家の占める比率が高く、世界のシステムとのつながりが薄く、政府の強い影響下に置かれている。中国株が最近の市場混乱の影響を全く受けていないわけではない。23日には同国の主要株価指数が大幅下落した。ただ市場参加者らは今年これまでに、貿易摩擦が主要な懸念材料になっていた前年の同じ時期と比べ、より多くの借り入れを行い、より頻繁に売買し、より多くの資金を投資ファンドに投じてきた。
中国株支える個人投資家、ブーム到来を期待
利下げや政府支出、規制緩和を確信
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