オランダ政府が新型コロナウイルスの流行を理由に生活に必須ではない事業の閉鎖を命じると、アムステルダムのバーで働くコスタス・ノミコス氏は喜んだ。しかし翌日には職場に戻り、合法大麻を販売する仕事を続けた。当局が大麻販売店を生活に必要不可欠なサービスのリストに追加したからだ。政府の決定はソフトドラッグの違法販売を減らすためと受け止められているが、ノミコス氏は「とんでもない考えだ」と言う。ノミコス氏が働く店では店員と客の間に透明なプラスチックの仕切りが設置された。現金の扱いを中止し、販売は持ち帰り用に限定している。ただ安全規則で店には常に2人の店員を配置しなければならないため、ノミコス氏と同僚はカウンターの内側でお互い、近づかないようにしなければならない。
大麻が生活必需品? コロナ封鎖下の欧州事情
新型コロナウイルスの大流行で人々は必需品のみでの生活を強いられつつあるが、国によって「必需品」はさまざまだ
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