吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務める筆者の元には調査の依頼が多く来ます。今回は知り合いの演劇グループの女性マネージャー・立川さんからの「ウチの劇団の脚本家がいなくなったので捜してください!」という依頼です。事故、現実逃避、トラブルに巻き込まれた…などいろいろな原因がありうるのが人捜しの現場です。ストレス社会では、誰にでも起こりうる失踪のお話をしたいと思います。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、文中は全て仮名)
依頼内容「ウチの劇団の脚本家がいなくなったので捜してください!」
登場人物
立川(演劇グループ女性マネージャー、45歳)…相談者
佐々木(演劇グループ若手脚本家、22歳)
藤田(演劇グループ劇団員で佐々木と同居、26歳)
岸本(演劇グループ劇団員で佐々木と同居、23歳)
京本(映画プロデューサー、50歳)
ノーメークで憔悴しきって現れた
演劇グループ45歳女性マネージャー
以前、お仕事でお世話になった演劇グループの女性マネージャー、立川さんから電話がありました。
「片岡さん急にすみません。探偵の仕事をお願いしたいんですが…実はウチの演劇グループの若い男の子と昨日から連絡が取れなくて、まわりのみんなも困ってるんですよ…」