――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  米経済は、近年には例のないようなボディーブローを受けている。2月にわずか3.5%だった失業率は、今後の数か月で2008~09年のリセッション(景気後退)時のピークを上回り、10%を超えるかもしれない。一部には20%を超えるとの見方もある。これは大恐慌以来見られなかった水準だ。  しかし、今回の事態が深刻なリセッションのような、ましてや恐慌のような打撃をもたらすのは必至との結論を下すのは尚早だ。