【ワシントン】ユージーン・スカリア米労働長官は、連邦政府が新型コロナウイルス対策の一環として増額を決めた失業手当は今週各州に配分されるものの、実際に失業者の手元に届く時期は各州の処理能力に左右されるとの見方を示した。  ウイルス流行の影響で新規失業保険申請件数は先々週、過去最多の330万件に達し、先週もさらに310万件の申請があったとみられている。大量の失業者が発生したため、給付申請の電話がつながらず、ウェブサイトがクラッシュするなどの問題が報告されている。先週成立した政府の大型経済対策には失業手当の600ドル(約6万5000円)増額が盛り込まれた。