ドナルド・トランプ米大統領は1日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、ウイルス感染の集中しているホットスポットを結ぶ国内航空便の停止について検討していると述べた。一部飛行ルートの停止について質問されたトランプ氏は、航空機を使用した移動を一時的に制限することも「当然検討している」としたが、実施すれば「必要性が極めて高い産業を本格的に圧迫することになる」とも続けた。感染拡大の阻止と飛行ルート維持とのバランスについて、トランプ氏は「現在、算定をしているところだ。強い関心を持って注視している」とし、「ホットスポットについて検討している」と続けた。米国内の航空会社は旅客需要が急激に減少し、関係施設の閉鎖も相次ぐ一方、各社に対し連邦政府の支援金を受け取る条件としてスケジュールの維持を財務省が求めている。トランプ氏の今回の発言は、航空各社が抱えるこうしたジレンマを象徴している。