ニューヨークの病院崩壊、看護師の悲痛な証言

ノースタインさんは家族への感染リスクを懸念している　Photo:Kevin Hagen for The Wall Street Journal

　クリスティーナ・ノースタインさん（57）の声はしわがれ、鼻はマスクの跡で腫れている。彼女はあまり眠っていなかった。ある朝、前日の勤務で疲れた彼女は泣きながら目が覚めた。「まるで大量虐殺のために送り出される気分だった」と彼女は言う。

　ノースタインさんは、モンテフィオーレ医療センターのモーゼス分院の集中治療室で働く看護師だ。米ニューヨーク・ブロンクス区にある同病院には新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者が押し寄せている。