2月半ばに新型コロナウイルスが韓国で猛威を振るっている頃、繁華街のバーを経営するセオ・ジウォンさんはそこまで不安には駆られていなかった。セオさんは一定の貯蓄があり、養う家族もおらず、周辺では人気のバーだった。だが、先週には10席ある「Cタバーン」の休業を決めた。韓国では、Cタバーンのような小規模事業者向けの緊急支援金はまだ実現していない。国内の新型ウイルスの大流行は収まったものの、セオさんのバーはがらがらの状態で、売上高は9割減少した。セオさんは「回復が近いと感じられるまでは営業を再開しない」と語った。韓国は新型コロナとの闘いでは峠を越えたが、ここへ来て経済への影響に直面している。小規模事業の経営者らによれば、状況は予想以上に悪く、商売が回復する時期のめどもつかない。
苦戦する韓国経済 コロナ流行が下火でも正常化ほど遠く
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