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「予算はなるべく抑えつつ、しかも人気のSUVの中からクルマ選びをしたい」──そんなことを考える人は多いはずだ。しかし、人気故に車種の選択肢は広く、さらにそこからグレードも選ばないといけない昨今、それは決して簡単な話ではない。ではプロならどんなクルマを奨めるのか。それを毎回提案していきたい。第三回はリーズナブルかつ長く愛せる「スバル XV」と「スズキ エスクード」である。
これまでの300万円以下のSUV選びでは、最上級モデルでなければ手に入るなんて条件付で紹介してきたが、今回紹介する2車種はいちばん高いグレードでも300万円以下、もちろん消費税込みというモデルだ。もちろん、それだけではなく唯一無二的なスタンスであったり、あまり知られていないが実はすこぶる優秀という、そんなキャラクターも持っている。
スバル XV
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優れた基本性能をさらにブラッシュアップしたXV
まず紹介するのは「スバル XV」。スバルの主力モデルであるインプレッサをベースに最低地上高を50mmアップさせた200mmとし、それに伴ってエクステリアにタフさをプラスしたモデルだ。インテリアデザインも基本インプレッサのままだが、その設えは内外装ともに、威張り散らすのではなく、センスのいいSUVテイストを加えており、カジュアル感が上手く演出されている。
ちなみに、XVを名乗るモデルがデビューしたのは2010年のこと。ベースになったのはインプレッサだったが、シャシーに手を加えず、つまり最低地上高を変えぬままにブラックのオーバーフェンダーなどで架装した、雰囲気だけのSUVだった。2012年に登場した2世代目は、オールマイティな走行性能可能なモデルとして仕立て、そして2017年に現行型となる3世代目へとスイッチしている。