人と違うことをやり、リスクを取ってでも新しい道を行こうとする若きリーダーたちは、どんな原体験に支えられ、どのように育ってきたのか──。今回は、男性向けスキンケアという新たな市場に挑戦し、メンズコスメブランド「BULK HOMME」を展開するバルクオムの野口卓也さんです。両親共に有名な起業家という家庭に育ちました。(聞き手/ダイヤモンド編集部論説委員 深澤 献)
 

小説家として成功しても
親より金持ちにはなれない

野口卓也

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──ご両親がピーチ・ジョン創業者である野口正二さん、野口美佳さんなんですね。特に公言されてはいませんが、“あえて”ですか。

 これまで受けたインタビューでは聞かれなかっただけです。周りはみんな知っていますし、私自身も両親から影響は受けています。

──ご両親はどんな人なんですか。

 正反対の性格で、二人で一人なら完璧な人間だとずっと思っていました。

 父は内向的で話し方もボソボソしていて、たぶん、携帯電話の連絡先は10件くらいしか登録していなくて、そのうち半分は居酒屋と雀荘だと思います。でも、経営上、コストカットやリストラが必要となると、鉄の心でそれができるストイックな経営者です。

 母は全く逆。商品開発とお金を使うことの天才で、カリスマ性もあってテレビ受けもします。ただ、経営能力はないです。

──確かご両親同士は、2度結婚して2度離婚されている。

 よくご存じですね(笑)。きょうだいは、一つ上の兄と妹、それから、母が同じで父が違う弟と妹がいます。

──どんな子供でしたか。