バーニー・サンダース氏は8日、米大統領選挙に向けた民主党の候補者選びから撤退した。しかし、過去1世代にわたる期間に途中撤退した候補者の誰よりも大きな影響を、自身が借用した党に及ぼした。サンダース氏は支持者らに対し「これまでの5年間を通じ、われわれの運動がイデオロギー闘争に勝利したことを否定する者は、ほとんどいないだろう」と語った。この言い方は大げさだが、民主党支持者の間では同氏の主張は説得力を持っている。サンダース氏が呼び掛けた「政治革命」が実現することは決してなかったものの、特にメディケア・フォー・オール(国民皆保険)と大学無償化の公約によって、民主党を大きく左寄りに一気に引き寄せた。サンダース氏は「人々は少し前まで、これらのアイデアを過激で、異端だと考えていた。しかし今、主流の主張になっている」と述べている。