医師は偏在化しており
地方には少ない

 さらに、日本の人口当たりの医師数は世界標準と比べると、さほど多くない。

 現在、医師の給料は、地方に行けば行くほど高額になる。これは通常の企業とは、かなり異なる状況であろう。なぜこうなっているかといえば、地方は医師が足らないからである。中には、都会の2倍ほどの給料を提示して募集している病院も多い。しかし、それでも医師の偏在は解決していない。

 そのため、厚生労働省は医師の偏在対策をここ10年ほど行ってきている。それでも、その成果は芳しくはない。偏在の指標として、厚生労働省は表のような医師偏在指数を利用している。

 この医師偏在指数はなかなかの優れもので、単純な人口当たりの医師数や病床あたりの医師数ではない。性別や年齢に基づく患者の受療率と10万人当たりの医師数を勘案している。これを見るとやはり、東京や福岡や大阪、都会において医療の余力が多いことが分かる。唯一、沖縄は例外であるが、これは病床数が少ないためである。

 ただ、日本の名誉のために言っておけば、この偏在も世界に比べたらさほど悪くはない。