米民主党にとって絶対不可欠な仕事は、ドナルド・トランプ大統領を打倒することだ。女性を副大統領候補に据えること、温暖化対策案のグリーン・ニューディール、メディケア・フォー・オール(国民皆保険)といった同党の他の野望は、棚上げにすべきだ。こうしたことは、目の前の目標実現には適さない。民主党がやるべき仕事は、既に説得されている人々を説得することではない。同党の仕事は、何百万人もの無党派層、保守的な民主党支持者、トランプ氏に代わる適切かつ妥当な人物を緊急に求めている迷える共和党支持者など、まだ覚醒していない人々を引き付け、安心させることだ。今年の大統領選挙の行方を決めるのは、共和、民主の両陣営に苦言を呈する中道派、現在居場所を失っている有権者たちだ。