――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ドナルド・トランプ米大統領の不動産王時代の伝説的な取引手腕は、現実というより幻想に近い。だが先週末の重要な原油外交では、実力以上の手腕を発揮した。達成が幾度も危ぶまれてきた協調減産は、米国を含む23カ国で合意に達した。減産量は日量1500万バレルに及ぶともみられている。  米国の立場から見て、今回の合意で最も目を引く点は、トランプ氏がほぼ自国負担なしで結果を引き出したことだ。