中国経済は債務と輸出に依存していると言われてきた。この2つの古くからの経済の担い手は3月、復活の兆しを見せた。14日公表された貿易統計によると、中国の3月の輸出は前年同月比6.6%減とエコノミストの予想より良い内容で、ある程度回復したことが認められた。輸入は0.9%減となり、他の指標同様に経済が深い凍結状態から脱しつつあることを示している。1~2月は合算で、輸出が前年同期比17%減、輸入は4%減だった。だが残念ながら、わずかな輸出の回復でさえ長続きしないだろう。3月半ばまでに、米国と欧州はコロナウイルスで大打撃を受けた。4月はこれらの市場への輸出が再び悪化することはほぼ確実だ。輸入は事情が異なる。輸入回復は、中国経済が、まだ打撃は残っているものの少しずつ回復していることを示す証拠の一つだ。多くの主要物品価格が3月に大幅に落ち込んでいたことを考慮すると、実際の輸入の改善ぶりは、見た目よりずっと大きかったはずだ。