ネットユーザーの多くがSNSを利用している昨今。たびたび話題に上がるのが、「もし、会社の上司からお友達申請されたら……?」という不安だ。IT製品情報サイトの「キーマンズネット」が会員728人に向けてアンケートを行ったところ、上司からの友達リクエストを「大いに歓迎する」と答えたのはわずか18%で、82%は「できればつながりたくない」という結果になった。「歓迎する」人と、「できればつながりたくない」人の意識は、どこに違いがあるのだろう。

 キーマンズネットが行った調査の調査期間は、2012年7月12日~7月18日。

Facebookユーザーが急増するなか
上司とつながりたくない人の気持ちとは

 国内最大手のSNS「mixi」を運営するミクシィが今年6月に出したリリースによれば、mixiのユーザー数は2711万人。また、セレージャテクノロジー(東京都文京区)が、7月に発表した調査によると、日本のFacebookユーザー数は1004万人(Facebookの広告ツールを使って集計)で、前月比105万人の大幅増だという。

 実名登録制であるFacebookの浸透により、さらに現実的な問題となった「上司からのお友達申請」。「できればつながりたくない」と考えている82%の人たちは、どのように考えているのだろう。キーマンズネットの調査に寄せられたコメントは次の通り。

「とてもじゃないけどプライベートの自分は見せられません」(30代・男性)

「公私のけじめはつけるべきだと思う。個人的に付き合っていい上司ならOK」(40代・男性)

「Facebookでは結構好き勝手言ってるので、上司には見られたくない。っていうか、部下にリクエストするのって非常識。探りを入れてるのかって感じ。お友達となんて思ってないよ」(50代・女性)

「最近は、腹を割れる上司が少なくなった。熱すぎるのはウザいが、少しは熱くないと…」(40代・男性)

「職場の人間は、好き嫌いが選べないのでお断りしたい」(40代・男性)

「その人によります。プライベートの話でも盛り上がれるような上司ならいいですが、人間がわかってからでないと、怖いです。まあ、行きたくなかったら、ゴルフでもなんでも断りますけどね」(40代・女性)

「公私混同はNG」「プライベートの姿は見せらない」というコメントが特に目立つ。自由な投稿やコメントをしづらくなることや、職場では見せないようにしている交友関係や趣味が明らかになってしまうことを恐れる人が多い様子。また、「OKな上司と、そうではない上司がいる」というのは気になる意見だ。上司は「仲良くなるために申請した」と思っていても、部下は「仲良くないから申請を受け付けたくない」と思っているかもしれない。