【ワシントン】米議会で中国に対抗するため、米軍の資源をアジアへとシフトさせるべきとの見解がここにきて支持を集めている。米インド太平洋軍に年間60億ドル(約6500億円)以上を投じるよう、国防総省に義務づける法案の成立を目指す動きも出てきた。  米国では、ロシアに対抗するため、米欧州軍に特化した「欧州抑止イニシアチブ(EDI)」と呼ばれる予算が振り向けられている。議会の対中強硬派の間では、少なくともロシア向けと同等の資金や資源を対中戦略においても確保すべきだとの声があり、足元の立法化の動きもEDIを踏襲することを目指している。