――筆者のジェラルド・ベーカーはWSJ前編集局長で、現在はエディター・アット・ラージ ***  米国新型コロナウイルス危機は多くの点で、ニューヨーク州の公衆衛生の危機だと言っても過言ではない。全米で苦しんでいる患者を軽視しているわけでは全くないが、米国が見舞われている現在の惨状で、ニューヨーク州が突出している点を誇張し過ぎるということはない。  ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)の最新推計によると、米国ではコロナによる死者が8月までに6万7000人に上ると予測されている。ニューヨーク州の死者数は2万3000人以上と、その3分の1を占めるとみられている。