参加者たちは再度、2階に集まり、各自が考えた言葉を新しい模造紙に貼っていく。その中には、

「人にもまれて、その中で生きる」
 「自分らしく生きることを疎外する要因は何か?」
 「人の役に立つような自分の生き方を見つけて生きる」

 などの言葉が出た。

 こうして、セッションは終了する。

 参加者の反応は、次のようなものだった。

「(家族会と違い)フューチャーセッションは違和感なく入れた」(父親)

「当事者たちの恋愛や、結婚についての森下さんと河田代表のやりとりが新しい指摘で収穫だった」(母親)

「他人が思っている自分らしさと自分が思っている自分らしさはずいぶん違うということが見えてきた。次回も参加したい」(20代当事者男性)

「自分の言いたいことを多くの人に聴いてもらえた。真剣に聴いてもらえると満足感がある」(30代当事者男性)

「何か変わったか分からないが、次も参加してみたい」(30代当事者男性)

 一方、今回のファシリテーターは、こんな感想をもらす。

「セッションをこうしたら…と提言する人が現れてもよかった。セッションは自分たちで作り上げていくもの。ワールドカフェは、成果を求められない方がいい」

 また、ディレクターの河田代表は、こう振り返った。

「セッションに参加して、気づきを得る人がいれば、得ない人もいる、それが自然。1回の開催ではわからない。開催前には、ヨーロッパ型の問題解決的セッションを期待していたが、トライアルや、第1回セッションを通じて、柔軟に進めていこうという気持ちに変化した。今後、不格好でも、参加者が安心して本音が言える場を目指したい」

 今回は、次回への問いやハーベスト(収穫)はまとめられなかった。でも、それこそが大きな収穫だったように思う。