米商務省が29日発表した1-3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は前期比年率換算で4.8%減と、市場予想の3.5%減より大きく落ち込んだ。新型コロナウイルスの流行を背景に、金融危機のさなかにあった2008年10-12月期以来の大幅なマイナスを記録した。GDPの落ち込みを踏まえると、米国の景気後退入りはほぼ確実で、歴史的な長期にわたる景気拡大局面に終止符が打たれる見込みだ。多くのエコノミストは、新型ウイルスの影響で米国がリセッションに入ったとみている。ここ数週間の新規失業保険申請件数は合計2600万件を超え、失業者が未曽有のペースで増えている様子が浮き彫りになった。個人消費や企業活動についての経済指標も記録的な落ち込みを示している。
米GDP、10-12月期は4.8%減 08年以来の大幅マイナス
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