米レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスが破産法適用申請の可能性に備えていることが関係者の話で明らかになった。新型コロナウイルス流行が続く中、同社は現金を確保するために車両リース料の支払いを見送った。ハーツは29日、証券取引委員会(SEC)への届け出の中で、支払い減額を目的に債権者と協議していることを明らかにした。関係者によると状況は流動的で、ハーツは破綻回避を視野に債権者と権利放棄などを巡る交渉を行っている。ウイルス流行を受けて旅行を控える動きが強まり、レンタカー需要は激減。それでもハーツは車両のオペレーティングリース契約に基づき、月々のリース料支払い義務を負っている。ハーツは27日にリース料の支払いをせず、現在は5月4日までの猶予期間に入っている。