新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)との闘いで、ドイツの成功は国際的な注目を集めている。主な教訓は、地域別にウイルスと戦い、政治的な党派性は排除することなどだ。ドイツのウイルス対策は地方自治体がほぼ主導し、ソーシャルディスタンス (社会的距離)を確保するルールを作成して取り締まったり、企業と協力して閉鎖や安全措置を管理したりしてきた。既に堅固だった医療インフラも念入りにウイルスの猛攻に備えた。ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、4月末までにドイツの感染者数は16万2530人に上り、世界で6番目の多さとなっている。だが、死亡者数は6572人で、患者数と人口に対する致死率は極めて低い。