米労働省が8日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比2050万人減と、過去最大の減少幅となった。失業率も記録的水準の14.7%に達した。新型コロナウイルスの流行が米国経済を直撃した様子が浮き彫りになった。失業率は統計をとり始めた1948年以降で、これまでの過去最悪だった10.8%を上回った。新型コロナの流行を受けて事業が閉鎖され、失業が膨らんだ。就業者数の前月比での減少幅は1939年以降で最大。第2次世界大戦が終わった1945年には、1カ月で200万人近くの雇用が失われた。労働省は「コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とその封じ込め策の影響が反映された」としている。