――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  自動化やアウトソースの影響を受けないと多くの非技能労働者が思えたのは、近年では肉体労働や人との接触を伴う低賃金の仕事だけだった。  現在、そうした仕事さえ吹き飛ばされつつある。  4月の失業2050万件のうち、最も打撃が大きかったのは、ソーシャルディスタンス(一定の対人距離確保)措置が最も必要とされる職種・セクターだった。賃金も平均より低かった。娯楽とホスピタリティーは時給が平均18ドル(約2000円)で、770万人が職を失った。小売りは同21.20ドル、210万人だった。