世界各地の都市がコロナウイルス感染拡大を阻止するロックダウン(都市封鎖)を緩和し始める中、厄介な問題に突き当たっている。ラッシュアワーには公共輸送機関に対人距離を確保する「ソーシャルディスタンシング」措置を守らせることがほぼ不可能なことだ。当局者や公共輸送会社によると、バスの車内や電車のプラットホーム、地下鉄の車両で乗客に互いの距離を常に2メートル前後確保させるようにした場合、乗車率は最大80%減少する可能性がある。また一部の運行会社は、座席や支柱、ドアパネル、手すりを1日に何度も消毒することが厳密に義務付けられれば、都市経済のスムーズな再開が困難になり、景気回復が阻害され、ビジネス会議から学校、大学の授業まであらゆる面に支障が生じると警告している。
電車内の対人距離どう保つ?封鎖解除後の難題
乗客の距離を2メートルあければ乗車率は最大80%減少か
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