中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、米国の技術入手を禁じられたことで、多くの代替策を模索してきたが、過去10年にわたり依存してきたグーグルの代役はなかなか見つけられずにいる。グーグルのアプリがなくなった今、かつて破竹の勢いだった同社のスマートフォン市場における立ち位置も揺らいでいる。新型コロナウイルスの流行を背景に、1-3月期(第1四半期)は世界のスマホ需要が過去最大の減少に見舞われたが、ファーウェイのスマホ出荷台数(中国を除く)は35%落ち込み、韓国サムスン電子の倍以上、アップルの4倍に当たる減少幅となった(カナリス調べ)。その結果、サムスンに次ぐ世界2位のスマホメーカーというファーウェイの地位が脅かされている。
ファーウェイ苦戦、「グーグルなし」で揺らぐ優位
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