『世界一受けたい授業』など多数のメディアで話題のHSP(Highly Sensitive Person:とても敏感な人)専門カウンセラーが「繊細な感性を持つからこそ」深く味わえる幸せを紹介する『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』が絶賛発売中! 本連載では同書より「繊細さん」が幸せをふやすためのコツをご紹介します。(初出:2020年5月22日)

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HSP専門カウンセラーが教える「事故や事件、災害のニュースがつらいとき」の対処法【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

事故や事件、災害のニュースがつらいときは

 繊細さんは共感力が強く、相手の悲しみや痛みを深く受け止めます。そのため、

事故や事件のニュースを目にしたり、災害が起こったりすると、自分が当事者ではなくても何日も落ち込んでしまう

「どうしてこんなことになったの」「今の状況は?」とニュースを追い続け、どんどんつらくなってしまう

 などが起こる場合があります。そんなとき、繊細さんはどうしたらいいのでしょうか?

 過ごし方のポイントは次の3つです。

1.まずは自分の感情を受け止める

 当事者の方々を思うあまり、「自分がつらいと思ってはいけない」「自分は安全なところにいるのだから、怖いと言ってはいけない」など、感情を抑えてしまう、という声を耳にします。当事者でなくとも、悲しい、怖い、受け止めきれなくてわからない......など、様々な思いが湧くのは、人間として自然なことです。無理に感情を抑えずに「そうだね、悲しいね」など、自分の気持ちにそっと頷いてあげてください。身近な方や信頼できる方に「こういう事件が起こると悲しい」などと、打ち明けてみるのもいいですよ。

2.つらい気持ちを増幅させないようにする

 大きな事故や事件、災害があると、報道がそれ一色になることがあります。目にするのがつらいと思ったら、自分の動揺が収まるまで、なるべくテレビやインターネットから離れましょう。情報をみない=薄情、ではありません。気持ちが落ち着いてから、支援や対策へつなげていけたらいいのだと思います。

3.情報が知りたいときは、事実ベースの情報を選ぶ

 状況を知りたい、支援したい、というときは

視聴者の感情をあおる番組や、次々に情報が飛びこんでくるネット記事は避け、淡々と読み上げられるニュースやラジオを中心にする

NGOやNPOのHPから情報を得る

 といった方法がおすすめです。NGOやNPOなど支援団体のHPには、活動状況が掲載されています。災害時であれば、「◯名が現地に入り、炊き出しを行った」「必要な物資を届けた」など、支援の情報とともに報告されますから、現地の状況だけを目にするよりも心強いですし、寄付など自分ができる支援にもつながります。

(本原稿は『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』武田友紀著の抜粋です。HP「繊細の森」はこちら→https://sensaisan.jp/