『世界一受けたい授業』など多数のメディアで話題のHSP(Highly Sensitive Person:とても敏感な人)専門カウンセラーが「繊細な感性を持つからこそ」深く味わえる幸せを紹介する『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』がついに発売!本連載では同書より「繊細さん」が幸せをふやすためのコツをご紹介します。

「繊細さん」の6つの幸せについての記事はこちら

Photo: Adobe Stock

人を助けすぎなくても大丈夫

「電車で気分の悪そうな人が乗ってきたから、席を譲った」
「同僚が話を聞いてほしそうだったから、『なにかあった?』と声をかけた」
など、繊細さんはまわりの人の困りごとにいち早く気づき、さっと手を差し伸べます。

 ちょっとした親切をするのは繊細さんの素敵なところ。職場でも人知れずまわりの人をフォローしています。「『ありがとう』と言われて私も元気になった」など、相手の喜びが自分のエネルギーになる方もいらっしゃるでしょう。

 その一方で、
「自分がいっぱいいっぱいのときに友達の話を聞き続け、ぐったりしてしまった」
「部署で手がまわらない仕事があるから、私が率先してやっている。なんだかんだといつも忙しくなり、週末は寝て体力を回復させるだけで精一杯」といった声を耳にします。

 まわりを助けることで余裕がゼロになったり、「自分ばかりやっている」とイライラしてきたら、助けすぎのサインです。

 そんなときの合言葉は相手の力を信じる

「相手は相手でなんとかするから、助けすぎなくても大丈夫」とわかると、生きるのがぐっとラクになります。

「自分の本音」を優先させる

 ものごとへの反応速度には個人差があって、電話を3コールで取る人もいれば、10コールで取る人もいます。リスクをいち早く予防する人もいれば、実際に問題が起きてから動く人もいます。

 繊細さんは気づくのが早いため、相手を助けるのも早い。「ここが危なそうだな」「困っていそうだな」と察知し、相手から頼まれる前にサッと先回りして動いています。そうすると、必然的に「見守っていたら、相手が自力で乗り越えた」「放って置いたらどうにかなった」という経験が少なくなります。いつのまにか「みんなは動いてくれない」「私がやらなきゃ、職場も家庭もまわらない」ような気がしてしまうのです。

 ですが、相手は相手で案外なんとかするものです。生死に関わる場合でなければ、先回りして助けそうになってもぐっとこらえて、自分の本音を優先してみましょう。すぐには助けず見守ることで、相手が自分でなんとかする場面がみえてきます。

 たとえば、友人が話を聞いてほしそうだな、と気づいたとき。いつもだったら「どうしたの?」と声をかけるところを、「私も自分のことで精いっぱいで話を聞いてあげる心の余裕がない。今日は声をかけるのをやめておこう」と自分の本音を大切にしてみる。すると、友人は他の人に話を聞いてもらっていた。「私が聞いてあげなくちゃ」と気負わなくても良かったんだな、と気づくかもしれません。

 あるいは、職場で手がまわっていないところに気づいては、あれもこれもやらなくちゃと焦ってしまうとき。いつもなら残業してでもやるところを、私も手がまわらないから余裕のあるときにやろうと保留しておいた。そのうち、その仕事自体やらなくてもよくなった。放って置いてもどうにかなると初めて知った。といった具合です。

「相手の力を信じる」ことでラクになる

「相手は相手で、なんとかする力がある」「ものごとは案外なんとかなる」これを実感すると、生きるのがぐっとラクになります。相手の力を信じることで「これは大丈夫?私が◯◯しておこうか?」とハラハラするのではなく、どーんと構えて、「本当にまずい事態になるときだけ」「頼まれたときだけ」動けるようになる。相手を信頼し、あたたかく見守れるようになるのです。

 そして、「ものごとは案外なんとかなる」とわかると、「困らないように」と先回りしなくてもよくなります。「私がなんとかしなきゃ」と気を張っていたのがすーっとやわらいで、まわりの人の優しさがこれまでよりもよく見えるようになりますよ。

(本原稿は『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』武田友紀著の抜粋です。HP「繊細の森」はこちらhttps://sensaisan.jp/