『世界一受けたい授業』など多数のメディアで話題のHSP(Highly Sensitive Person:とても敏感な人)専門カウンセラーが「繊細な感性を持つからこそ」深く味わえる幸せを紹介する『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』がついに発売!本連載では同書より「繊細さん」が幸せをふやすためのコツをご紹介します。(初出:2020年5月29日)

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HSP専門カウンセラーが教える「刺激過多のサイン」と「アウトプット」【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

繊細さんの幸せのコツは「こまめなアウトプット」

 繊細さんは感じる力が強く、日々暮らしているだけで、まわりの人や環境から刺激を受けて頭や心が忙しくなりがちです。自分がどうしたいのかわからなくなるときや、気分がどんより重いときは、心も体も刺激でいっぱいになっているのかもしれません。

 刺激とは、ストレスやトラブルなどの「悪い刺激」だけではありません。友人と会ったり、新しいSNSを始めたり、旅行に行くなどの「いい刺激」も刺激のひとつ。

 楽しいイベントやワクワクすることであっても、いつもとちがうことが続くと、まるで「毎日が文化祭」のような刺激過多の状態になり、容量オーバーになるのです。

 繊細さんはインプットが多いぶん、こまめにアウトプットすると心が整います。「疲れているんだけど、頭が冴えてうまく眠れない」「本を読むと、おもしろいけれどどこかおなかいっぱい感がある」「ネットをみると、不安感が増したり情報に酔う感じがする」など「情報がこれ以上入らない」気がしたら、刺激過多のサインです。インプットはいったんお休みして、アウトプットで刺激を流していきましょう。

 アウトプットといっても、簡単なもので大丈夫。

自分の気持ちを文字に書く(日記、ブログ、Twitterなど)

絵を描く(ノートの端っこにラクガキでもOK!)

歌う

電話で友達に話す

 など、ちょっとしたことでかまいません。

 ちなみに、誰かと話すときは自分が話すほうが優先です。話を聞いてほしいのにうっかり相手の話を聞き続けると、かえってぐったりしてしまいます。電話であれば、相手に「最近どう?」と聞く前に「あのさ、ちょっと聞いてほしいことがあって」と切り出すなど、聞いてほしいんだということを伝えましょう。

「聞いてもらうばかりじゃ悪いな」と思ったら、まず話を聞いてもらってスッキリした後に、相手の話を聞いてあげるといいですよ。

 インプットとアウトプットはセットです。いっぱいいっぱいだと思ったら、こまめにアウトプットしてくださいね。

(本原稿は『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』武田友紀著の抜粋です。HP「繊細の森」はこちら→https://sensaisan.jp/