『世界一受けたい授業』など多数のメディアで話題のHSP(とても敏感な人)専門カウンセラーが「繊細な感性を持つからこそ」深く味わえる幸せを紹介する『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』がついに発売!本連載では同書より「繊細さん」が幸せをふやすためのコツをご紹介します。

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繊細さんが持つ6つの幸せ

 繊細さは、ストレスを感じやすいなど大変なこともある一方で、幸せの素でもあります。

 私は、繊細さんが持つ幸せを次の6つに分類しています。もちろん幸せは人によってちがいますし、この6つに収まらない幸せもあると思います。大まかな傾向だと思ってくださいね。なお、これらの幸せを非・繊細さんが持たないわけではありません。繊細さんは、非・繊細さんと比べると、これらの幸せを深く味わう傾向にある、ととらえていただければと思います。

(1) 感じる幸せ…小さなことに気づいて楽しむのが上手

(2) 直感の幸せ…「自分に合うもの」が一瞬でわかる

(3) 深く考える幸せ…本質的なことに目を向ける

(4) 表現の幸せ…細やかな感性が豊かな表現につながる

(5) 良心の幸せ…「自分のため」と「人のため」が重なったとき、大きな力を発揮する

(6) 共感の幸せ…相手の気持ちを大切に受け取る

成果主義から一歩外に出ると、満たされる幸せが花開く

 幸せをふやすポイントは、「成果主義から一歩外に出る」ということです。

 夕焼けがきれいだなぁと思うとき。丁寧にとった出汁がおいしくて、「もう一口!」と追いかけるとき。カフェの店員さんの、ちょっとした笑顔が嬉しいとき。

 「もっと効率を上げよう」「どこかを目指そう」といった思考はなく、ただ「きれいだなぁ」「おいしい!」「嬉しいなぁ」というあたたかい気持ちが、ぽっと胸に灯るのではないでしょうか。心にじんわり湧いてくる幸せは、どこかを目指すものではなく、自分の心で感じて完了していくもの。幸せは、主観の世界にあるものなのです。一方、私たちが生きる社会では、成果主義が幅を利かせています。

「なにごとも効率よくスピーディーに」
「生産性を高める」
「人の役に立つ人間であれ」

 これらの成果主義は、客観の世界にあるものです。成果主義は、他と比べて価値があるか、以前と比べて効率がいいか、生産性はどうか......といった比較の上に成り立ちます。自分の気持ちよりも結果が重視され、「世間や他者がどう判断するか」という他者視点が中心です。成果を出すのは仕事において必要なことですが、心までもが成果主義一辺倒になってしまうと、満たされる幸せを感じにくくなります。

 朝起きて、外が快晴。「いい天気だなぁ~!」と嬉しくなる。おいしいごはんの味が、わかるようになる。簡単には結論を出さず、納得いくまで深く考えていく。こういったじんわり満たされる幸せは自分が感じることであり、世間や他者からみた成果では測れません。成果にとらわれすぎると、満たされる幸せが「無駄なもの」「生産性がない」「役に立たない」として追いやられ、みえなくなってしまうのです。