アウトプットを優先させると、必要に迫られて適切にインプットするようになってきます。

 少ない知識であっても、人に話すとスッキリしますし、スッキリすると、別の知識を仕入れて、もっと話したいと思うようになるものです。

 さて、ここで一度立ち止まって、自分のことを振り返ってみましょう。

 あなたの知識はちゃんと回転していますか?

 ホコリをかぶっていませんか?

 もしかすると、仕入れたまま10年くらい放置している知識があるかもしれません。それは、もはや使える知識とはいえません。

 使える知識という点では、今仕入れたばかりの知識がもっとも適しています。

 学者の世界では、20年前、あるいは30年前に仕込んだ知識が後になって生きるというケースはあります。

 でも、一般的には仕入れたばかりの知識のほうが新鮮であり、関心を持ってもらいやすいのです。

 ですから、まずは「知の回転力」を身につける方向にシフトしていきましょう。

著書700冊の齋藤孝先生は、<br />なぜこんなにたくさんアウトプットできるのか?