中国の駐仏大使は、フランスが中国の利益を侵害した場合には争いも辞さない立場を表明し、その後、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)をめぐってホスト国のフランスと言い争いを開始した。中国の在スリランカ大使館は、フォロワーが30人にも満たないツイッター上の活動家に対し、中国政府のパンデミック対応の素晴らしさを豪語した。中国政府は、チェコ・プラハ市の市長と台湾問題で争った後、プラハ市フィルハーモニー管弦楽団の中国全国ツアーをキャンセルした。中国が世界に対する自己主張を強める中、世界各地の同国外交官らは、相手の大小を問わず、敵への攻撃を仕掛けている。最近のこうした不作法な姿勢は、ソーシャルメディア、新聞紙面、交渉の場などで示されており、控えめだった中国外交官の対応の変化を印象付ける。これは、中国外務省内の意図的な姿勢変更の一環であり、中国の指導者らが想定する世界における自国の正当な地位を、彼らが主張しようと努めていることに後押しされている。その背景には、米国が内向姿勢を強めていることがある。