直接体験型エンターテインメントのファンは、営業再開を心待ちにしているように見える。しかし投資家は出だしの見た目にだまされてはいけない。米ウォルト・ディズニーは先週、同社が運営するテーマパーク、上海ディズニーランドを約3カ月ぶりに再開した。ただし、営業が許可されたのは本来の収容能力の30%までで、一部のアトラクションは閉鎖されており、入場者にはマスク着用が義務付けられた。このような制限があるにもかかわらず、再開初日の入場券は売り切れた。同社は今週、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドの一角にある複合ショッピング施設、ディズニー・スプリングスの「段階的な営業再開」にも着手した。米国のライブエンターテインメント業界では、ディズニー以外の企業はまだ完全に休止したままだが、需要がすぐにも回復することを示す明るい兆しはある。ロックダウン(都市の封鎖)の規定によりコンサートはまだ開催できない。ただ、世界最大のコンサートプロモーターで、チケット販売会社チケットマスターも運営するライブ・ネーション・エンタテインメントは7日、投資家への決算説明の電話会議で、ショーの入場券購入者の90%は払い戻しの権利を行使せず、券を保有したままショーの日程が変更されるまで待つ方を選んでいる、と明らかにした。マイケル・ラピノ最高経営責任者(CEO)は「わが社のチケットの払戻率がすべてを語っていると思う」と述べた。
レジャー業界の早期回復、投資家は期待するな
ディズニーはテーマパークを再開し始めたが――
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