テレワーク写真はイメージです Photo:PIXTA

コロナ禍の中にあってテレワークを導入した企業は多く、これをきっかけに今後も部分的にテレワークを継続する企業も出てきているようである。先進的な企業は数年前から導入しているが、そうでないほとんどの企業は今回のコロナ禍で初めてテレワークに本格的に触れたこととなる。何事も“初めて”には戸惑いがつきもので、予期せぬハプニングが頻発する。そうしたハプニングのいくつかをわずかばかりではあるが集めたので、紹介したい。(フリーライター 武藤弘樹)

「映るのはバストアップだけ」という
油断が招く失態

 Aさん(38歳男性)のテレワークにおける主な仕事はテレビ電話である。定例報告が1時間に1度あり、中間管理職のAさんは下からの報告を受け、それを次に上に報告する必要があるため、報告を受けて伝えてが一段落したと思ったらもう次の定例報告の時間が迫ってきている、ということがザラにあった。

「『今日はテレビ電話しかしていない』と思う日が多かった。さすがに会社としてまずいと思うので、『今後テレワークを残すなら改善の必要アリ』として“報告”済み」(Aさん)

 日々自宅で鬱々とした業務を続けているためかAさんの性格も「暗い」方向に向かっているようで、このように自嘲的な皮肉を口にしていると見られる。