>>(上)より続く

 依頼者は話をするとき常に小声で、まわりをキョロキョロ見回していたそうです。このシチュエーションが怖かったらしく、何かあればすぐ逃げようと心の中で思っていたそうです。

深夜2時集合で長野へ
スコップでお宝発掘なるか?

 財宝を発掘する日、深夜2時に待ち合わせ場所に行くと、ワゴン車が用意されていて、それに乗り込み長野県に向かったそうです。ちなみに何かあるといけないので催涙スプレーをバッグに忍ばせていたそうです。山奥に着くとスコップを渡されて、数名で土を掘っていたらしいです。

 すると依頼者が急に「やっぱりだ!尾行されてる。さりげなく空を見てください」と言い始めました。その理由を聞いてみると、ヘリコプターで尾行されていると……。

 さらに依頼者はまわりをキョロキョロ見て「どうしよう、どうしよう……あなたの携帯、ジャックされてませんか?」とレッドスターに言い、携帯を奪おうとしてきたそうです。

 その後、ヘリコプターが見えなくなると「今がチャンス」と言って再びスコップで穴を掘り始めました。結局、3時間掘っても何も出てこなかったので依頼者は落ち込み、みな下山したそうです。

 後日、きちんと報酬は振り込まれていたものの、レッドスターは「こういった依頼は2度と引き受けない」と心に決めたらしいです。それでも、探偵の好奇心にかられて、今でもたまにこういう危ない依頼を引き受けているようです……。

 こういう電波系の依頼者は2パターンに分けられます。1つ目は薬物をやっている人。2つ目は心身が疲れている方。探偵は最初に面談をするときに、いろいろな可能性を考えてから依頼を受けます。この時の依頼者は「心身が疲れている方」だったみたいです。

ヤバすぎる依頼内容第1位
『覚醒剤使用疑惑のある旦那の尿を採取せよ』

「覚醒剤の使用疑惑がある旦那さんの尿を採取してほしい」という依頼があったそうです。

 依頼者は旦那さんと離婚して親権を獲得したい、そのために旦那さんが覚醒剤を使用している証拠を押さえたいとのことでした。