吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務める筆者の元には調査の依頼が多く来ます。今回は麻薬にまつわるお話です。昨年芸能界をにぎわせたような大物有名人の薬物所持は、即座に全ての作品やイメージキャラクターの降板を余儀なくされ、その違約金は売れっ子であるほど大きなものになります。そしてその後、編集作業や代役のブッキングなど事後処理をさせられるスタッフさんにかかる迷惑は計り知れません。そうと分かっていてもやめられないのが薬物依存の恐ろしいところでもあります。こうしたニュースの影響からか、知り合いの探偵の元にも薬物がらみの調査依頼が増えていると聞きます。一人暮らしを始めた息子の様子がおかしい、交際相手が頻繁に車で夜に短時間出かけるなど相談を受け調べてみると、実際に麻薬取引に関与しているというケースはよくあります。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、文中は仮名)
相談者 トシキさん(30代後半テレビディレクター)
依頼内容 尾行されり監視されたりしているので調べてほしい
疎遠になっていたテレビマンから
「相談がある」と連絡
これは昔、3歳年上のフリーのテレビディレクターのトシキさんから相談を受けたときのお話です。
トシキさんとは私がデビューしたてのころに知り合い、当時はまだトシキさんはアシスタントディレクターでした。
トシキさんは当時バラエティー番組などを担当していたこともあり、トークライブの前にネタを見てもらい、アドバイスをもらったりしたこともありました。