新型コロナウイルス問題で緊急事態が宣言された4月の失業率はあまり高まらなかったが、その陰で「休業者」が激増した。
これは、営業自粛要請などにより、仕事がなくなってしまった人たちがいるからだ。
現在のところ、失業としては顕在化しておらず、政府は、雇用調整助成金の拡充で対処しようとしている。
しかし、経済の落ち込みが長期化した場合に、対処しきれるだろうか?
4月の完全失業率2.6%
背後に巨大な失業予備軍
5月29日に公表された労働力調査によると、2020年4月の完全失業率は、前月から0.1ポイント上昇の2.6%にとどまった。失業者数は前月から6万人増加しただけで、178万人になった(いずれも季節調整値)。