ニューヨーク市教育局は4月、セキュリティー上の懸念から、授業にビデオ会議システム「ズーム」を使用しないよう教師に通達した。この商機をマイクロソフトは逃さなかった。50人のスタッフで構成されるマイクロソフトのチームは夜を徹して働き、米国最大の学区であるニューヨーク市の学校管理部門や教師と協力してズームを「マイクロソフト・チームズ」に移行した。チームズはズームの競合となるビデオ会議や共同作業用のソフトウエアだ。マイクロソフトは、一度に大勢の人を画面に表示する機能や挙手ボタンなど、ズームを瞬く間に普及させる要因となった機能もすぐに利用できるようにした。教育局がズームの利用を再び許可した1カ月後には、学区内のチームズのユーザーは11万人を超えていた。
マイクロソフト、TV会議ツールで目論むハイテク支配
「チームズ」でズームやスラックとの競争先鋭化
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