ポストコロナは「教養の時代」、世界を読み解く2つのキーワード
ポストコロナに必要な教養の身につけ方とは? Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの影響により、世界は大きく変わった。これから始まるポストコロナの時代には広く、深い「教養」がカギになる。元外交官で『ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門』の著者である山中俊之氏が、ポストコロナ時代に求められる教養の重要性を解説する。

 コロナ禍はいずれ必ず終わる。コロナが終わった時代、ポストコロナの時代がどのような時代になるのかは、まだ誰にも分からない。しかし、誰にも分からないがゆえに、幅広い知見を総動員して、世界をどのように捉えるかについての思索と実践が求められるであろう。

 あえて単純化すれば、ポストコロナの時代は、専門の時代から幅広い知見が求められる教養の時代に入るといえるのではないか。

 このような認識のもと、本稿ではポストコロナを見据えた教養としての世界の捉え方について述べることとしたい。

ポストコロナは
「教養の時代」になる

 筆者は、「教養やそれを基にしたリーダーシップの在り方」をテーマにした企業の幹部育成研修を多数担当させていただいている。研修では、現在の世界情勢、その背後にある歴史や芸術文化、宗教、哲学などについて事前に読んでもらった課題図書を基に議論してもらい、対話を通じてリーダーとしてあるべき姿や方針を考えてもらっている。

 そのような研修において、受講生から「ビジネスパーソンにとって教養がなぜ必要か」という“そもそも論”の質問が来ることがある。

 その質問に対する答えは簡単ではないが、そういうとき私は、「適切な判断をするためには、教養をベースにものごとを多角的かつ本質的に見る必要があるから」と答えるようにしている。

 先の見えない激動の時代には、教養が重要になると言われることが多い。今回のコロナ禍は不透明感を一気に高め、教養の重要性を高めたことは間違いない。