山中俊之
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって4年目に突入した。プーチン大統領がなぜ今、米トランプ大統領の話を聞くようになったのか。トランプ氏の打算を、手玉に取る可能性の高いプーチン氏。米露のリーダーシップの違いを理解するためには、歴史的な経緯を知ることが不可欠だ。世界97カ国で学んだ元外交官が分かりやすく解説する。

2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。大国同士の武力紛争は20世紀前半を彷彿(ほうふつ)させる。本稿ではロシアとウクライナの「因縁の歴史」を解説しつつ、プーチン大統領がなぜ今、強権を発動したのか、世界96カ国で学んだ元外交官がわかりやすく解説する。

傲慢な中国に教えてあげたい台湾の「民族の歴史」【書籍オンライン編集部セレクション】
「人種・民族に関する問題は根深い…」。コロナ禍で起こった人種差別反対デモを見てそう感じた人が多かっただろう。差別や戦争、政治、経済など、実は世界で起こっている問題の“根っこ”には民族問題があることが多い。芸術や文化にも“民族”を扱ったものは非常に多く、もはやビジネスパーソンの必須教養と言ってもいいだろう。本連載では、世界96カ国で学んだ元外交官・山中俊之氏による著書、『ビジネスエリートの必須教養 「世界の民族」超入門』(ダイヤモンド社)から、多様性・SDGsの時代の世界基準の教養をお伝えしていく。

【東京都知事選】小池百合子氏と蓮舫氏の3つの共通点とは?
小池百合子氏と蓮舫氏は、元キャスターの女性政治家という共通項があるが、「世襲政治家ではない」点でも共通する。例えば自民党では、いわゆる世襲議員の割合が3割にもなる。首相に限定すると事態はもっと深刻で、ここまで世襲政治家が首相になる民主主義国家は実にまれだ。有力な女性候補2人が戦う東京都知事選は、日本が変わるきっかけになるだろうか。

世界が注目するアカデミー賞の授賞式は、毎年のように何かが起き、“炎上”する物騒なイベントでもある。アカデミー賞と人種差別の歴史を写真と共に振り返ってみよう。私たちを大いに楽しませてくれるエンターテインメントやスポーツの世界では、いまだ人種差別が残っている面もある。

「地方が見捨てられる」怒りから始まった新潟“大地の芸術祭”が唯一無二である理由
「地方が見捨てられることへの怒りが原点なのです」新潟県で「大地の芸術祭」を企画運営する関係者をインタビューした時に聞いた言葉だ。初めはその意味がよく分からなかったが、じっくり話を聞いて、実際に現地を回る中で、芸術祭の本質、地方創生の本質が見えてきたように思う。

開催地が不便すぎる新潟県の「大地の芸術祭」で、現代アートに関心のなかった地元の人々をどのように巻き込んでいったのか、おカネでは買えないコツのつかみ方と、日本でもブームになりそうな低コストで地方創生につながる手法を紹介する。

能登地震でよみがえった29年前の記憶…がれきの下で妹を亡くした阪神大震災で感じたこと
阪神・淡路大震災の被災者の家族であり、当時大学生だった妹をがれきの下で亡くした筆者の実体験を振り返りながら、地震と報道について考えます。

記事の前編では、阪神・淡路大震災の被災者の家族であり、当時大学生だった妹をがれきの下で亡くした私の実体験を振り返った。後編では、報道への違和感、私が実際に受けた取材への不快感から、震災報道の在り方について考えたい。

1月7日に始まるNHK大河ドラマのテーマは紫式部だ。彼女はなぜ、世界的文学作品「源氏物語」で、個人の内面を徹底的に描くことができたのだろうか。本人の才能を育んだ、日本独自の文化的背景として、三つの重大要素があるはずだ。

アメリカを理解するためには、まずは「ユダヤ」から知るべき理由
アメリカ・ヨーロッパ・中東・インドなど世界で活躍するビジネスパーソンには、現地の人々と正しくコミュニケーションするための「宗教の知識」が必要だ。しかし、日本人ビジネスパーソンが十分な宗教の知識を持っているとは言えず、自分では知らないうちに失敗を重ねていることも多いという。また、教養を磨きたい人にとっても、「教養の土台」である宗教の知識は欠かせない。西欧の音楽、美術、文学の多くは、キリスト教を普及させ、いかに人々を啓蒙するか、キリスト教を社会にいかに受け入れさせるのかといった葛藤の歴史と深く結びついているからだ。本連載では、世界94カ国で学んだ元外交官・山中俊之氏による著書、『ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門』(ダイヤモンド社)の内容から、ビジネスパーソンが世界で戦うために欠かせない宗教の知識をお伝えしていく。

TikTok時代の新たな皇族の外国訪問の形について、過去の経緯などにも触れながら考えてみたい。これは私見の域を出ないが、天皇の韓国訪問をぜひとも実現してほしい。現在の韓国・尹(ユン)大統領は、親日派で慰安婦問題への解決にも積極的だ。日韓関係は好転しており、天皇訪韓のまたとない好機だと思う。

【2分で読める】意外と知らない「アラブ人」…どういう人々か?【書籍オンライン編集部セレクション】
「人種・民族に関する問題は根深い…」。コロナ禍で起こった人種差別反対デモを見てそう感じた人が多かっただろう。差別や戦争、政治、経済など、実は世界で起こっている問題の“根っこ”には民族問題があることが多い。芸術や文化にも“民族”を扱ったものは非常に多く、もはやビジネスパーソンの必須教養と言ってもいいだろう。本連載では、世界96ヵ国で学んだ元外交官・山中俊之氏による著書、『ビジネスエリートの必須教養 「世界の民族」超入門』(ダイヤモンド社)の内容から、多様性・SDGsの時代の世界基準の教養をお伝えしていく。

イスラエルとパレスチナ自治区ガザで“戦争”が始まった。ユダヤ教徒とイスラム教徒の「共存」と「敵対」の歴史を振り返り、西側諸国にどんな観点で着地を見出すべきか、世界97カ国で学んだ元外交官がわかりやすく解説する。

『若きウェルテルの悩み』などで世界文学史に名を残すゲーテ。実は世界史最高レベルの教養人であり、ワイマール公国の閣僚、宰相を経験した政治家でもあった。筆者は、レオナルド・ダ・ヴィンチと並び得る「万能の天才」と思うわけだが、果たしてゲーテの魅力とは? 25歳でベストセラーを刊行後、宰相に上り詰めるも37歳で職務を放りイタリアに向かったゲーテの半生を紹介したい。

イーロン・マスク氏の電撃訪問で話題のチームラボ。世界96カ国を訪ねた元外交官の筆者が、現地レポートを踏まえて人気の秘密に迫ります。今やビジネスパーソンの必須科目である現代アートについて、楽しく学べるミュージアムを紹介します。

インドで7月末、半導体関連の国際会議が開かれ、モディ首相がインドへの投資を呼びかけた。米企業が約4億ドルの投資を発表するなど、グローバル企業のインドへの関心の高さは目立つ。経済や外交で豪腕を発揮するモディ首相とは、どんな人物か。政治家として“死角”はないのか。

ChatGPTをはじめとする生成AIは、国際政治にも重大な影響を及ぼす。そこで本稿では、元外交官の筆者が、プラス面とマイナス面の両方を考える。世界の分断を扇動するフェイク画像・動画の危険性とは?

ウクライナ戦争でロシアの民間軍事会社ワグネルが注目されてきた。民間軍事会社とは、ワグネルとは、いったいどんな存在なのか。戦争と傭兵の歴史を振り返りつつ、民間軍事会社の知られざる実態とその脅威について、世界96カ国で学んだ元外交官が解説する。

G7広島サミットを前に、岸田首相夫人の裕子さんが異例の単独訪米し、注目が集まっています。ファーストレディー外交の重要性について整理すると共に、筆者が外交官時代に接遇した雅子さまの「ロイヤル版ファーストレディー外交」のエピソードや、ダイバーシティー時代に求められるファーストレディー外交の変化について解説します。
