個人投資家は人気のテクノロジー株に資金を注入し、新型コロナウイルスに関連した経済的不透明感がくすぶる中でさえ主要株価指数を押し上げている上昇に貢献している。急成長中のテクノロジー企業や、世界の中銀・政府による歴史的な刺激策に対する投資家の信頼感は、株価が過去数十年で最悪の米経済縮小や社会的騒乱をいかに払いのけてきたかを説明している。個人が選好する多くのインターネット株は、成長見通しが魅力的な資産を求めるヘッジファンドや機関投資家にも人気だ。アップルやアマゾン・ドッド・コムといった銘柄の上昇をバネに、S&P500種指数は2月下旬以来で最高の水準に上昇し、2020年の下落分をほぼ全て取り戻した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は年初来9.4%上昇となり、5日には2月につけた日中高値を上回った。終値は過去最高値に迫る勢いだった。5月の米雇用統計で就業者数が予想に反して増加と、景気回復の兆しが見られたことから、5日は株価が急上昇した。