――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJのチーフコメンテーター ***  この春、米国を容赦なく襲った衝撃によって、さまざまな資金不足が引き起こされている。だがもっと重要なのは、より広くはびこる「善意の欠乏」という基礎疾患が浮き彫りになったことかもしれない。  分かりやすく言えば、あまりに多くの米国人が、意見を異にする相手に対し「疑わしきは罰せず」の精神で善意を示すことを止めてしまった。  ここ3カ月余りにわたって、米国は双子の衝撃に揺れている。まず新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と、それに伴う経済停滞がやってきた。