人種差別と警察の残虐行為に抗議するためにデモ隊が集まる一方で、ニューヨークのスミスタウンではトランプ大統領の支持者が集会を行った Photo:Kevin Mazur/gettyimages

マティス大将の痛烈批判
「団結させようとしない初めての大統領」

 1857年に創刊された「アトランティック」誌は米国でおそらく最も権威のある月刊評論誌だ。前国防長官ジェームス・N・マティス退役海兵大将(69)が、トランプ大統領を「米国民を団結させようとせず、その素振りすらしない初めての大統領だ」と同誌で批判した寄稿が大きな反響を呼んでいる。

 5月25日にミネソタ州ミネアポリスで白人警察官が黒人を倒して首を圧迫して死亡させた事件をきっかけに全米に拡がった抗議行動に対し「軍の出動」を語ったトランプ大統領の対応を激しく非難した。

 これが6月3日の同誌電子版で広く伝わり、世界を驚かせた。

 マティス大将の声明を要約すれば、

(1)「『法の下での平等な正義』を抗議者たちが正当に要求している。健全な要求であり我々全員が支持できるものだ」

(2)「私は軍に入ったとき、憲法を支持し守り抜くことを宣誓した。兵士たちが国民の憲法上の権利を侵害することを命じられるなど夢にも思わなかった」