熱中症対策とコロナ対策
6月だというのに各地で真夏日が続き、熱中症のリスクが高まる。「マスク問題」をどう考えるべきか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

6月なのに暑すぎる!
コロナより多い熱中症の死者

 緊急事態宣言が解除されてまだ2週間しかたっていないというのに、東京では真夏日がやってきました。恥ずかしながら、私も東京で今年初めての真夏日となった日に、3カ所の取材先を移動して6時間ほど外出したところ、事務所に戻る頃にすっかり脱水症状でグロッキー気味になってしまいました。

 移動の途中で、いつものようにペットボトルの水で水分補給をしておけばよかったのですが、マスクを装着しているとつい水を飲む習慣を忘れてしまうものだと、反省しました。幸い、コロナの自粛期間中に私の働き方も変わったので、この日は無理せずに事務所のソファで横になって、回復に専念することにしました。

 さて皆さん、コロナの死者と熱中症の死者はどちらが多いか、ご存じですか。

 6月10日時点におけるコロナで亡くなった方の数は、919人にのぼっています。一方、厚生労働省が発表している最新の熱中症での死者数は、2018年の数字で見ると1581人でした。そして残念ながら、亡くなった方の8割は65歳以上の高齢者です。熱中症の死亡リスクは、コロナと比較しても意外と高いのです。

 私の世代の感覚としては、熱中症がこれほどのリスクだという認識は過去にはあまりなかったと思います。その理由を調べてみると、1970年代、80年代においては、熱中症で死亡する人の数がほとんどの年で年間2ケタ止まりだったことが、背景にあるようです。当時の学校教育では、熱中症のリスクで死亡することは比較的極端なケースだとしか考えられておらず、学校の体育の授業や部活も炎天下で長時間、普通に行われていました。

 ところがその後、そうした気候認識は過去のものとなります。