今月に入り全米に拡大した人種差別に反対する抗議デモで一部が暴徒化したが、ドナルド・トランプ大統領の対応は、市民と軍の関係を見る上でここ数十年で最も重大な試金石となっている。トランプ氏は秩序を回復するため現役兵士の派遣を検討した。最終的には実施されなかったが、マーク・エスパー国防長官と米軍制服組トップのマーク・ミルリー統合参謀本部議長は反対していた。また、連邦法執行機関と州兵が実力行使して平和的な抗議デモ参加者を排除した直後に、近くの教会で行われた写真撮影にエスパー氏とミルリー氏を参加させるというトランプ氏の決定はさらなる緊張につながった。ミルリー氏はその後、トランプ氏に同行したのは間違いだったと述べた。