ロシア政府が背後にある組織が新たな手口を使って米国で偽情報を拡散し、何年にもわたりソーシャルメディア企業の監視の目を逃れていたことが、情報調査会社グラフィカの報告書で明らかになった。報告書によると、「セカンダリー・インフェクション(Secondary Infektion)」と呼ばれるハッカー集団は、6年前から少なくとも今年初めまで活動を行っていた。300以上のプラットフォームやウェブフォーラムに7カ国語で偽情報を拡散。すぐに放置し、デジタル上にほとんど形跡を残さない一時的な「バーナー」アカウントという手口を使って、ソーシャルメディア企業から特定されるのを防いでいたという。今年に入っても、「米国が極秘の兵器研究所で新型コロナウイルスを作り出した」といった偽情報を投稿していた。