――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  アパレル企業では、セールから手を引く動きが見られる。  多くの衣料小売企業が、在庫のかなりの部分を先のシーズン、もしくは来年まで持ち越し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後で値引きが必須の過酷なシーズンに販売するのを回避しようとしている。この選択はリスクをはらんでいるものの、より良い案のように思われる。  パンデミックはある意味、利益率とブランド価値を守る措置を取るのにうってつけの特異な状況を生み出した。