ドナルド・トランプ米大統領は、米国内には構造的な人種差別が一部残っているとの認識を示した上で、南部連合(南軍)の将官に由来する米軍基地名を変更すれば国をさらに分断するなどと述べた。17日、ホワイトハウスの大統領執務室でウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じた。トランプ氏の再選がかかった今年、米国は新型コロナウイルスの流行に加え、警官による拘束中に黒人男性が死亡する事件を受けて大規模な抗議デモが全米に広がるという2つの危機に見舞われている。トランプ氏はいずれの危機についても自身の対応は適切だったとの立場を示した。トランプ氏は、米国から人種差別を排除することに意欲を見せる一方、力強い経済を実現することで、死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんなど、警察の過剰暴力事件で浮き彫りになった人種問題の傷を癒やす考えを示した。一方で、米経済や刑事司法制度における構造的な人種差別は改善に向かっているとして、慎重ながらも楽観的な見方を示した。
人種問題の傷は強い経済で癒やす=トランプ氏
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