米国の奴隷解放記念日(ジューンティーンス)に当たる19日、人種差別の撤廃や刑事司法改革などを求める集会やデモが全米各地で開催された。ジョージア州アトランタでは早い時間から、数千人が市内のセンテニアル・オリンピック公園を埋め尽くした。参加者の多くは黒人運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」のサインを掲げたり、「息ができない」と書かれたTシャツを着たりして、メッセージを発していた。「息ができない」とは、ミネアポリス警察の拘束中に死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんが死ぬ直前に口にした言葉だ。アトランタでは地元警察に撃たれ、黒人男性レイシャード・ブルックスさんが死亡する事件が12日に発生しており、警察改革を求める声が強まっている。