フランス東部の地方都市ディジョンで今月、武装したチェチェン人が北アフリカ出身者の居住区を占拠した。地元警察は応援を呼んだが住民らとの対立を避け、拳銃も使わなかった。武装したチェチェン人は、暴行を受けたとされる10代のチェチェン人の報復をしようとしていた。数日間にわたり銃撃を行って住民を襲撃し経済活動にも影響を及ぼした。暴力が収まると、警察はディジョンの住民や国内全土の都市のチェチェン人など容疑者を拘束し始めた。こうした警察の戦略は地元当局者を激怒させ、対立する民族が路上で決着をつけることを警察が許していると非難の声が上がった。ただフランス当局と専門家は、警察の自制的な対応を示す教科書的な事件として今回の対応を擁護している。一連の混乱で死者は出なかった。ディジョン地方を担当するベルナール・シュメルツ知事は19日、警官は「いつでも一段と深刻な問題に発展し得る高い緊張状態」に直面していたと述べた。
米と違う仏警察、自制的対応で被害最小限に
有料会員限定
あなたにおすすめ